第4話(#16) 白熱、予選ラウンド!

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ライトノベル

  • 1

    午前七時ちょうどにトーキョー駅を出発した新幹線《あいな二〇三号》は、東海道をひたすら西へ向かっていた。ミニ四駆選手権全国大会、第二戦の舞台はナゴヤ。会場は開幕戦、フクオカ《ワカタカドーム》と同じく、ドーム球場《オレリュードーム》。あゆみ達は…

  • 2

    《オレリュードーム》の付近に、選手がまとめて泊まれるホテルがないため、ナゴヤ駅周辺のホテルに各チームは分散して宿泊することとなっている。《すーぱーあゆみんミニ四チーム》に割り当てられたのは、駅に隣接している高層ホテルであった。「しっかしまー…

  • 3

    ホテルにチェックインし、荷物を各自の部屋に置いた後、出発までの間を使ってミーティングが行われる。「なんでまた、私の部屋におしかけてきてやるわけ!」シングルベッドの上に収まった四人に、奏は不満をぶつけるが意に介する様子はない。「会長、時間があ…

  • 4

    ナゴヤ駅から《オレリュードーム》までは、最寄りの駅まで電車で移動し、そこから徒歩で十五分ほど歩かねばならない。タクシーを使えば半分の時間で到着できるのだが、そんな余裕が中学生にあるはずもない。《すーぱーあゆみんミニ四チーム》はそれぞれ荷物を…

  • 5

    スタート時刻が近づくにつれ、《オレリュードーム》内に響き渡る観客の話し声、ステージ上でのMCの声、盛り上げるための音楽が大きく、強くなっていく。アイリーンは、パーテーションで仕切られたピットをひとり離れ、バックヤードの片隅で集中力を高めてい…

  • 6

    予選第二ラウンドの舞台は、カナダのグランプリコース《サーキット・イル・ノートルダム》に設定された。セントローレンス川の中州に作られた周回路は縦に長く、ほぼストレートとシケイン、そして小回りのヘアピンで構成されている。それゆえ、走行するマシン…

  • 7

    残り5周、純子の《アビリスタ》と、《デクロス・ワン》2台の差は3秒を切っていた。3台でひとつながりの列車のように、《サーキット・イル・ノートルダム》を駆け抜けていく。それぞれのマシンにダメージが蓄積しているが、ピットインして追いつくだけの時…

 

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