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Virtual Circuit Streamer Activate…
-COURSE: Hungaroring
-LENGTH: 3.975 km
-LAPS:70
-WEATHER: Sunny
-CONDITION: Dr
y

Girls, START YOUR MOTOR.
FORMATION LAP ENDED…
Signals all red…
Black out!
GO!

LAP1/70
午後5時、レーススタート。先頭の涼川選手の《エアロサンダーショット》と、三番手スタート、恩田選手の《エアロアバンテ》が好ダッシュを見せる。《エアロアバンテ》は一コーナーの進入でインを進み、二番手の《マッドレイザー》、岡田選手を早くもパス。《すーぱーあゆみんミニ四チーム》がワンツー体制を構築する。二台の《マッドレイザー》の後ろ、五番手に《フェスタジョーヌ》。それ以降は両チームが入り乱れる接近戦でオープニングラップを終えた。

LAP2~11/70
大径バレルタイヤの《エアロサンダーショット》は、低速から中速域のコーナーでは立ち上がり加速に劣る。さらに涼川選手はローグリップのハードタイヤを選択していることもあり、ラップタイムが伸び悩む。一方で、低速からの加速にすぐれるローハイトタイヤを履く《エアロアバンテ》はパワーを持て余しており、先頭の二台が接近した形で周回が重ねられていく。三番手の岡田選手はホームストレートでラインを外し、先頭の二台をけん制するが、舞い上がる土埃に阻まれて仕掛けるには至らない。離れて走行していた《フェスタジョーヌ》も追いつき、全十台がまるで列車のように連なる状態になってしまった。

LAP11~19/70
膠着状態が崩れたのは11周め。《すーぱーあゆみんミニ四チーム》は、ラップタイムが伸び悩む《エアロサンダーショット》に代えて、《エアロアバンテ》を先頭とする作戦に変更することを決断する。一コーナー、アウト側にマシンを寄せて恩田選手を先行させた涼川選手だったが、レコードライン外に溜まった砂を踏んだことでバランスを崩してスピン。一方で通常のラインとは異なる進入となった《エアロアバンテ》も加速が鈍る。右向きの一コーナーとは反対、左の複合コーナーである2コーナーで岡田選手の《マッドレイザー》の先行を許してしまう。《エアロサンダーショット》は最後尾まで落ちてしまい、涼川選手たちの作戦は完全に裏目に出てしまった。

LAP20~45/70
二番手の恩田選手は先頭の《マッドレイザー》追撃を図りたいところだったが、《エアロサンダーショット》の背後でラップを重ねたことでタイヤの摩耗が予想以上に進んでいた。ラップタイムの低下を感じた20周目、恩田選手はいち早くピットインしてペースアップする作戦。しかしフレッシュタイヤでの追い上げは、ピットアウトしたところで《サイコジェニー》の選手たちに囲まれてしまい叶わず。代わりにペースを上げたのは猪俣選手の《フェスタジョーヌ》。25周目、タイヤ交換のタイミングで《マッドレイザー》2号車をかわして2番手に浮上。同じ周に余裕をもってピットアウトした岡田選手を追いかけていく。

LAP45~60/70
岡田選手の《マッドレイザー》と猪俣選手の《フェスタジョーヌ》は10秒前後の差をキープしたままレース中盤を進めていく。3番手の《マッドレイザー》2号車以下は30秒以上離れ、優勝争いは両チーム1台ずつに絞られた。猪俣選手がペースを上げると岡田選手もそれに反応してタイム差をキープする。マシンの特性がコースにマッチした岡田選手はレースを完全に支配している。
50周目に岡田選手がピットインしてタイヤを交換。先頭に立ったタイミングで猪俣選手は《フェスタジョーヌ》を全開アタックさせるが、新品タイヤの《マッドレイザー》のペースは速かった。猪俣選手がタイヤ交換を指示して完了した時、2台の差は20秒にまで広がっていた。残りは10周である。