第9話

SECTOR-5:AYUMI-1

あたしは勝つためには方法を選ばない、んじゃない。勝つためには、トップに立つためにはこれが必要なんだ!レースのレギュレーションを聞いてたら、とてもご飯なんて食べていられなくなった。ごった返す会場を出て少しあるくと、ホテルのロビーに出た。吹き抜…

SECTOR-4:RUNA-1

スシ……ニッポンの生み出した文化の極み……。そう思いませんこと? スシを思うともう、何も聞こえませんわ……。「えー、ご歓談中失礼致します。みなさん、予選通過おめでとうございます。事務局を代表してお祝い申し上げます」天井からアナウンスが聞こえ…

SECTOR-3:TAKUMI-1

食べるときはおいしく食べたいんだけど、もーなんかいやだなー、こういうの! とりあえず好きなものだけ食べるよ!何かを食べている間は、いろんなことを忘れられるんだ。だからボクは、色んなテーブルをめぐって、フライドチキンをつかまえ続けてる。「あー…

SECTOR-2:KANADE-1

ミニ四駆チューナーでも、生徒会長でもない、一人の中学三年生になる瞬間……それは、「あれ」を口にする時……の、はず! なのに!「はぁ……。」食事のテーブルにたどり着いて、私は溜息をついてしまった。あの、丸くてふんわりしてて、でも芯はしっかりし…

SECTOR-1:TAMAO-1

予選が終わったと思ったらすぐにランチ。午後には決勝レースがあるからね……。腹が減っては戦はできぬ。「おおーっ!」「すごいわね……」予選が終わって一息つく間もなく、主催者からランチをふるまうってことで、決勝に進んだ20チームは順次、会場となり…